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私のかたちを書き留める

26   電車の中でおじいちゃんに話しかけられたら

今日は大倉山のWSでした。

朝、寝坊して出発が遅くなった上に、雨降りでバスが遅れて泣きっ面に蜂な状態。

横浜へ向かう電車の中でも、早く着けと(考えても仕方ないんだけど)そわそわしていました。

すると、一つ空けた右隣の席にいたおじいさんが話し掛けて来ました。

息子が大人しく膝に座っていてくれたので、そのままお話を聴かせてもらっていると、そわそわしていた気持ちがだんだん落ち着きました。


相鉄線に乗るのは初めてだということ。

外国に住んでいる知り合いに送るために、お気に入りのお菓子を買いに行くところとのこと。

おじいさんは昭和ヒトケタ生まれ、お年は80を越えたところで、小さなころはたくさん家のお手伝いをしたこと。

15分ほどお話を聴いたところで、電車の乗り換えになりました。
「親孝行の気持ちが薄れてきている!」と訴えていたおじいさん。
別れ際に「ぼく(息子)が大きくなるときには、良い世の中になってるといいな〜」と言っていかれました。

お店がわかるかなと心配されてましたが、無事お買い物は済んだでしょうか…。

公共交通機関の中で話し掛けられることが多い私。
子どもを連れて歩くようになって、その回数がますます増えました。
戸惑って出来るだけ話を短く終わらせようとしていた時期もありましたが、
今は自分が話を聴ける状態なら、出来るだけ話を聴いてみることにしています。
みんな行き先があるので、1時間も聴くようなことはないですし。
酔っ払いもいないですし(しらふで酔っ払いの話を聞くのは苦手です。笑)
私はひたすら聴き役に専念。
ふんふんと聴いて、時々相づちを打つくらい。
興味がある面白い話を聞けたらラッキーくらいに思って(笑)います。

「聴ける状態ならなら聴く」と自分の中で態度を決めておくと、実際に聴けない状態の時、息子がご機嫌斜めとかにはっきり断ることが出来るようになりました。
「今はこういう状況でお話聴けないんです、ごめんなさい」って。

話し掛けられることがラクになりました。
話を聴いた相手も笑顔で別れてくれるので、悪くないです。

今日、受けた親切が二つ。
電車を降りるために息子を抱っこしようとしたら、傘が勢いよく床に落ちてしまいました。
席を二つ空けた向こうにいたおばさまと、なぜかお向かいで居眠りをしていたお兄さんが、飛びついて拾ってくれました。
その後、エスカレーターに乗ってしばらくして、息子が片方の長靴を履いていないことに気がつきました。
慌てて周りを見回すと、後ろのおじさんから「はい」と長靴を渡されました。
足から滑り落ちた時に、受け止めてくれてたようで…。
皆さん、ありがとう。
バス降りた時に「お利口にバス乗ってたね」って褒めてくれた女の人もいたっけ…。
息子は窓から見える車たちに集中してるだけなんですが。
(最近、よく褒められます)

世の中、優しい人が多いなと思います。